ピアノ教室通信No.22-音楽教育の意義 [音楽教室]

 曇り空が続きますが、皆様おかわりありませんか?

 3月11日の震災以来、原発や政治に対する日本人の価値観もすっかり変わっていったなー、と感じるこのごろです。いい方向に進んでいくことをイメージして生きていきたいですね。

 4月から月に2回、音楽療法ラディーチェさんのお手伝いで、高齢者施設での歌の時間の伴奏をさせていただいております。

 普段は、教室やピアニカ教室を持っている保育園の元気な子ども達を相手にしているだけあり、車椅子に乗って介護士の方々のお世話を受けておられる高齢者の方々の小さな歌声に普段の仕事とのギャップを感じずにはおられませんでした。

 いつもは、子どものレッスンではピアノの音の中に成長を感じては喜び、大人のレッスンでは、ともに音楽を高めることに生き甲斐を感じておりました。

 高齢の方々の、時には居眠りさせながら、お得意の歌があればマイクで台詞を入れながら音楽を楽しまれる様子は、いつものレッスンとも、隔週で行ってる諫早図書館でのミニコンサートでの様子とも違います。

 ある日の歌の時間で、「みかんの花咲く丘」を歌った時、高齢者の方々と間の手にちょんちょんと手を触れ合う事をしてみました。手を合わせていきながら、ふとこぼれる微笑みの美しいこと。年齢を重ねられた方々が輝く瞬間を発見した思いがしました。

 さらにいいことに、微笑みはうつります。周りの若い看護士さん達も、歌の輪に入っておられなかった方々にも微笑みがうつったようでした。

 
 音楽はコミュニケーションです。まずは自分との対話であり、曲との対話、そして聴いてくださる方々とのコミュニケーションです。

 ピアノの練習は、毎日の練習が大事とわかっていても、譜読みなど大変、と思われるお子さんも多いとは思います。レッスンでは認め、励まし、共に音楽を感じ、教室が一人一人の居場所であり、自己発見の場であることを目指しています。

 子ども達が練習して習得した技術が、必ず自分や周囲の人たちを幸せにすると信じて、今日もレッスンをしています。
 
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MILK

いちのせ先生、こんばんは(^^)

今回の記事は
音楽教育の根幹に触れるような
意義深い内容になっていますね(*'ー'*)

音楽はコミュニケーション
その通りですね(*´∇`*)
人に自然な笑みをもたらしてくれる
ステキで大切なものですね=^-^=

by MILK (2011-05-25 20:58) 

いちのせともこ音楽教室

Milkさん、いつも内容の深いコメントをありがとうございます!

うれしい後押しに押されて昨日もチラシを配りに行ってきました。
犬も歩けば何とやら、でいい出会いもあり、知らなかったまちの発見もあり、歩いてなんぼだな〜、とつくづく実感。

今日も小降りになったらまたチラシ配布に行こうかな〜。
素敵なMilkさんのプロフィール写真もついてることだし。
by いちのせともこ音楽教室 (2011-05-26 10:19) 

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